ダイニングセットを手放してよかったなーと思うことや、
そもそも何のために必要な道具なんだろう?ということを考えてみました。
マキシマリスト時代は何でも欲しかった
マキシマリストの頃は、部屋の空きスペースを新しい何かで埋めたかった。
ソファも椅子も持ってるけど、セールになっているから、という理由で追加で椅子を持ち帰ることもありました。
それが他と全然テイストの違う椅子でも、「ミックス感を楽しむの!」などと自分に言い訳してました。
ものが増えると管理が必要です。部屋はどんどんとっ散らかっていきました。
ものがたくさんあるから、掃除が大変なので、お掃除ロボットも必要だと思っていました。
しかし、ミニマリストに目覚めた今は思います。
それ本当に必要?
ダイニングセットを手放してよかったこと
引っ越しを通して、ダイニングテーブルと椅子とイージーチェアを手放しました。
今は、座卓とソファがあるだけです。
(腰痛持ちの夫婦なのでソファは必要だと判断して持っています。)
ダイニングセットを手放した実感としては、
「とんでもなく掃除が楽になった」ということ。
・ダイニングセットがあったころ(引っ越す前の広い家)の掃除の流れ
椅子をどかして掃き掃除 → 椅子を戻して掃き掃除 → 椅子の足裏フェルトがはがれていたりする、無視したり見兼ねて貼り替えたり → 椅子自体に埃がたまっている、しかし無視する → 2階の和室や寝室、廊下や階段、リビング周辺も掃き掃除しないと…なぜこんなに掃除ばかりしなきゃならんのか?
→ 翌日、気づいたらもうテーブルの下は食べカスや埃がたまっている → 昨日掃除したのにもう掃除が必要なの?今日は無視しよう、明日やろう・・・
そして、モノが発する「掃除して」「メンテナンスして」というメッセージ・・・つまり「沈黙のTO DOリスト」が溜まりまくる。
・ダイニングセットをなくしてから(今の狭い家に越してから)の掃除の流れ
床に座ってるから床に埃が溜まったらすぐさま気づく → 座布団をどかして、クイックルワイパーで座卓の周りをさーっと掃除 → あ、ついでに他の場所もクイックルかけよう → もう終わった!
→ 翌日、朝食後にまた埃にすぐさま気づく → 掃除は瞬時に終わるとわかっているから全く億劫でない → 極々フラットな気持ちでさっと掃除にとりかかる
そして沈黙のTO DOリストは溜まらない。
もう、本当にとんでもなく掃除が楽になったし、
あんなに大嫌いだった掃除が、なんと今は億劫でないどころかちょっと楽しくなってきました。
自分でも驚きの変化です。
(掃除が楽になったのはダイニングセット以外にもいろいろ減らしたからですが)
結婚して新生活を始めるときに必ず必要だとされているダイニングセットがなくても問題なく暮らせた。
むしろないほうが幸せになれた。
これは驚きでした。
ダイニングセットが必要な人もいる
もちろんこれは個人差があります。
ものを管理する能力が高い人にとっては、毎日の掃除も物のメンテナンスも苦じゃないだろうから。
椅子を必要としている人だっています。
妊婦さんは床座が難しいので椅子が必要です。
年をとると、床座は腰が安定しなかったり立ち上がりが困難だったりする。
年配の人には椅子座のほうが良い。もっと言えば肘掛つきのほうが良いと思われる。
でも、そうでない人、
どうしても椅子を必要としていなくて、ものの管理能力が高くない人にとって、
ダイニングセットは必ずしも必要ではない。
ダイニングセットの用途ってなんだろう?
そもそも床座で生活してきた日本人にとって、ダイニングセットってあってもなくてもいいもののはず。
ダイニングセットの用途、
それは、現在では、人を招く「応接セット」としての役割が大きいのではないかと思います。
今時、ピアノのある部屋にソファセット(普段くつろぐ用ではない)があって賞状が飾ってあって…
みたいないわゆる応接室ってもうなかなかないですよね。
今では、ダイニングが応接の役割を果たしているのではないでしょうか?
客人を通す、友人知人が遊びに来たらダイニングでお茶をする。
その時に小綺麗で洗練されたダイニングテーブルと椅子があれば…そんな存在。
だから、小汚い家具じゃなくて、その人を表す存在として恥じないような、おしゃれな応接セットが必要なのです。
家人が、「応接セットとして、ダイニングテーブルと椅子が必要だ!」と思うなら、その家にとって必要な家具なのだと思います。
でも、ものの管理が苦手な人にとっては、本当は必要ないものかもしれません。
別のもので代用できるかも…座卓でもいいのかも。
ホームパーティーを開くとして、ダイニングだと来客の数だけ椅子がないと座れないけど、座卓で床座ならたくさんの人が座れるなぁ、とか。
これはダイニングセットだけじゃなくて、ベッドもソファもイージーチェアも食器棚にも言えることですね。
「あって当たり前 」だと思っていたけど、なくしてみたら幸せになれるモノもある。
ものが欲しくなったら「これ本当に必要かな?」と考えてみる
なくしたら幸せになれる可能性もある。
ダイニングセットが必要な人もいるし、実はなくても幸せに暮らせる人もいる。
自分の暮らしはどうだろう?
「これ、本当に必要かな?」
「あって当たり前だと思ってたけど、ない方が幸せかもよ?」
と考えてみることが大事なのだと思います。
世間のコマーシャル、もしくは自分の所属するコミュニティの常識、などによって欲しいと思わされていないか、
自分の欲望を洗い出してから、モノの購入については検討した方がいいと思うのです。
お金を使って何かを買う、ということは、
そのお金を稼ぐために必要な労働時間分の自由を支払う、ということだから。
と、最近はそんなことを考えています。
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