1日着たけどすぐには洗わない服ってありますよね。ジーンズとか厚手のパーカーとかニットとか。
そういうものにリセッシュをかけて和室に壁付けのハンガーラックにかける作業をしていました。
ふと和室を見渡してみたら、朝日が差し込んでカーテンが揺れていて、綺麗だなと思いました。
それは、お寺のお庭を見ながらぼーっとしている時の感覚にも似て、あるいは整頓された旅館の和室でただぼんやり座っている時のようでもあって、この感じを暮らしに取り込むことができたんだなと感慨深い思いでいました。
実家にいた頃は、お寺のお庭を巡るのが趣味でした。京都に住んでいる人にとっては友人と遊ぶ時に割と寺社仏閣に行くことは多いと思います。
庭の様式はよくわかりません。(これは枯山水だ…これは枯山水じゃない…重森三玲の庭が好きだな…くらいしかわからない)
けれど、縁側ではなくお庭に面した和室の奥、つまりお庭から離れた場所に座ってぼーっとするのが好きです。
(あれここって詩仙堂だったっけ…?撮ってから随分経ったのでわからなくなった)
(これは友人と旅行してふらり立ち寄った松本にある寺)
和室には無駄なものがなく、床の間に掛け軸とお花が活けてあり、それ以外は座卓があるくらい。
なんにもない空間でぼーっとするのがとても好きで、気づけば一時間以上居座ってしまうこともよくあった。(10年以上前の平日昼間のお寺は空いていたのだ。)
いつでもこんなすっきりした空間で過ごしたい、けれどもそれは自分の暮らしに取り入れることはできないと思っていました。
生活には物が必要で、散らかっていくのは仕方のないことで、すっきりした空間で過ごす時間はお寺や旅館に訪れないと得られないものだと思っていました。
けれど、汚部屋状態から一念発起して断捨離を開始し、一定の物量に達した時に気づきました。
すっきりした空間で過ごすって、自分の家でもできるんだ、と。
以前は和室はものだらけでした。
上の手帳は2015年5月に描いたもの。約4年前ですね。
押入れをクローゼット代わりにしていましたが、収まりきらない服たちが溢れてハンガーラックだらけ。それだけで収まらず、服がぎっしり詰まったダンボールが積み上がっていました。
そこから徐々に服も物も減らして、今では1シーズン10着あれば回せるようになりました。
ほとんどの持ち物を押入れに収められるようになりました。
和室の表にあるのは、畳んだマットレスと干してある寝袋、それから折りたたみの読書用椅子だけ。
そうして手に入れたのが、すっきりした空間で過ごすということが自宅でもできるようになりました。
光にあたったリセッシュの容器を見て、そんなことを思ったのでした。
スッキリさせた場所・もの
おわり。
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