木のスプーンはいい。

何がいいって、口当たり。同じトマトのポタージュを飲むにしても、金属のスプーンと木のスプーンではおいしさが変わると思っている。真剣に。

口に当たるスプーンが木のやわらかであたたかな感触だと、幸福感が違う。

木のスプーンを使いたいメニューというのがある。

スープ類、フルーツグラノーラ、ヨーグルト。この3つだけは木のスプーンで食べたい。食に対してほとんどこだわりのない人間だと思っているけど、そこだけはこだわりがある。


木のスプーンを買ったのは6年前だった。

毎日使っているうちに塗装が剥げ、スプーンの先端の木部が欠けてきていた。

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ちなみにこれはウレタン塗装なので研磨して再塗装ということは難しい。(オイル塗装ならそれもできるんですけど、普段のお手入れが大変ですね。)
いい加減買い換えなければと思うものの、このスプーンを買った店から随分遠くの街へ引っ越していた。

さて、どうしようか。買い換え時期が来ていると気づきながら数ヶ月過ごしてしまった。

そんな時、ふと無印良品に立ち入った。

そうだ、無印にも木のスプーンがあったような気がする。

見てみたらブナのスプーンがあった。


ブナの特徴は細切れの茶色い線が入る木目。家具にもよく使われる材料。身が詰まっていて重いかなと思ったが、手にしてみたらさほど気にならなかった。(それでもやはり今まで使っていたものよりは少し重さを感じたけれど。ちなみに今まで使っていたのはサオ材。チェリー系の色味に近いかな?ピンクがかったダークブラウン。)

今持っているものと長さがほぼ同じなのが決め手となって買った。

使ってみるとブナの明るい色目が、なんというかこうほっこり感を演出してくれることに気づいた。

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2in2outで、これまで使っていたスプーンにお別れを告げる。

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思えば「ものの定数」という概念がない頃は、新しいものを買っても傷んだものをそのまま使い続けていた。買い換える目的で買ったので手放す。

よく見てみると背面が黒く汚れてきている。長いことお世話になりました。

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おわり。


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