8月はどんな一ヶ月だっただろうか。

毎月頭にこんな一ヶ月にしたいなぁと考えて、絶対に取り組まなければという形ではなく「こんなことができたらいいなぁ」と思うことをゆるい目標として日記に書くことにしているのだけれど、今月は一体何をゆるい目標として掲げたのだったっけ?

読み返して見ると「歯磨きするみたいに、観る・読むを組み込む」だった。

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きっちり時間をとって創作物を楽しもうとすると、映画を見るなら2時間も確保しないといけない。忙しい日々の中ではそれがなかなか難しくて、後回しにしがちで。はっと気づけば観たかった映画もアニメも本も手付かずのまま一ヶ月が過ぎていくことが多かった。

なので、「ながら見」「ながら読み」を自分に許可しようと思ったのだ。

歯を磨く・お風呂に入ることのように、それを終えないと1日を終われないような毎日の習慣に、観るや読むをくっつけてみようと考えた。

8月のゆるい目標、そういえばそうだった。すっかり忘れてたけど割と実践できたと思う。

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8月について振り返ってみる。

お風呂で半身浴×漫画を読む 

ついついシャワーで済ませてしまいがちな夏のお風呂。湯船を溜めて、じっくり半身浴しながらiPhoneを持ち込んでkindleで漫画を読みたいと思った。汗をかく習慣になるし、湯船に浸かってから体を洗った方が、足の裏が生き生きするのを感じる。パッと見てわかるくらい汚れの落ち具合が違うのだ。

実家に帰るくらいまでは実践していたのだけれど、しばらく帰省して戻って来たら習慣が途切れてしまった。また再開しよう。これから秋に向かって行くし。

最近読んだのは売野機子先生の短編集。

 

今からきっと6年くらい前、この本持っていたはずだ。何度か繰り返した引越しのうちに手放していたことに気づいた。再び電子版で手元にやってきてくれて嬉しい。もう引越しでもなくならない。

 

この方の短編を読むと「あ、やられた」という言葉が浮かぶ。

漫画としてめちゃくちゃ完成されている。美しい。どうしてこんな話を思いつくのだろう?と思うような、すこし不思議ではっとするような。コマ割りもエピソードも素敵だ。

ありがちな少女漫画的展開に収まりそうなところで、「短剣を突き刺したような気持ちでいるのだった」みたいな表現が出てきて、ああやられたって思うのだ。

 

食事×観る・読む

2時間の映画を、一食30分ずつで細切れに2日かけて観てもいいじゃないか、と思った。一人ご飯の時にはAmazonプライムを立ち上げることにした。これはすっかり定着した。

食事×読むもしてたなぁ。

一人の時でWi-Fi環境下でない時なんかには、kindleで星新一の小説を読みながら食事をとってたけれど、じわじわ読み進めて2冊読み終えた。

 

1999年の夏休み/もう二度と帰れない無人島に一冊本を持ち込むなら。 

映画も結構観に行ったな。

1999年の夏休み。

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『トーマの心臓』が原案だという映画で、10年以上前に一度VHSを借りて観たことがあったけれど、揺れるカーテンと近未来のガジェット、という記憶しか残っていなかった。

 

デジタルリマスター版を改めて観る。

「大丈夫、呪いはずっと有効だから」みたいな話だった。

この映画を観る人っていろんなクラスタの人がいると思う。金子監督好きだとか、深津絵里好きだとか、映像美が好きな人とか、女優さんが好きな人とか。その中でトーマの心臓を愛する人にとっては、混乱せずにいられない映画なんじゃないかと思った。

『トーマの心臓』の本歌取りみたいなセリフが随所に散りばめられているけれど、だからこそトーマの登場人物を映画の登場人物に当てはめて観てしまう。舞台も内容も違うのに。そうして翻弄される。

オスカーはそんな人じゃない!!いや、これは直人なんだ。

トーマが死んだのはそんな理由じゃない!!!いや、これは悠なのだ。そんな風に混乱が深まるばかり。

切り分けて観なければいけなくて、きっとトーマを読んだ記憶を失ったつもりで挑むべきだったのだろう。

でも、死んだ悠の呪いはずっと有効だっていうのが、なんだか死人に優しいなって思った。

 

トーマの心臓は年に一度心を落ち着けて読み返すことにしている大事な一冊で、バイブルを挙げろと言われたら間違いなくこれを挙げるし、無人島に一冊しか本を持っていけないから選べと言われたら迷いなくこれを選ぶ。

ちなみにどうでもいい話ですが、私のイメージする無人島は、魚や果物が豊富で生き延びることはできるけれど一生元いた場所へは帰れない。元いた場所の文明のなごりは持ち込んだ本一冊だけ。それを読んでは世界について考えて、何か物語を思いついても書く術もなく砂の上に描いた絵は寄せては返す波にさらわれていく…みたいなイメージです。

一ヶ月で6本、観たいと思っていたものは割と観に行けてよかった。

 

観たい映画はアプリFilmarksでクリップして、友達と見せ合って被ったら一緒に行くという感じで活用しています。とても便利。

Filmarks(フィルマークス)

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でもミニシアターだと上映期間が1週間にも満たないものも結構あるので、こまめに映画館の情報をチェックしたいところ。それで見逃した映画が2本くらいある。もったいない…。

これからはミニシアターのHPを巡回する(あるいはSNSをフォローする)ようにして情報を集めたいと思う。

おわり。

 

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