辰巳渚さんが亡くなられたことをA1理論さんのブログで知りました。
ショックで…
辰巳さんには一度お会いしました。
この本の取材のために拙宅にお越し下さり、数時間お話しました。
こちらの頭の中にあるものをするすると引き出す質問を投げかけてくださり、取材が進んでお話をすればするほど自分の中の考えがまとまっていくことに驚いたのを覚えています。こんなに質問が上手な方がいらっしゃるのか…本当に聡明な方だ、と思いました。
ニュースによれば、辰巳さんが運転していた大型バイクと軽自動車との正面衝突の交通事故だったらしい。
交通事故は人ごとじゃないなと感じていて。
自分がハンドルを握る時に、ほんの数秒注意がそれると死ぬ可能性があるのがとても怖い乗り物だなということはいつも感じていました。
自分が気をつけていても滑った車が突っ込んでくることもあります。
特に雪道の運転は、町中みんな感覚が麻痺してると思っていました。
夫と毎年冬が来るたびに話していました。「みんな麻痺してるよね」って。もちろん自分たちも。
車に乗る人と話していると、毎年一人一度くらいは九死に一生に近い体験をしていて。
「いや~危なかった」って話してるけど、危なかったの先にあるものって、下手すると死なんですよね。
滑ってカーブでスピンしたわ~あの時スピンする方向が違ったらガードレールから落ちてたかも…とか、
スピンした時に対面から大型トラックが来たりしてたら死んでたわ…とか、
社用車のスタッドレスタイヤがすり減っていてブレーキが効かなくて、あと数センチのところで前の車とぶつかるところだった…とか。
(ちなみにこれは全て、昨冬の夫の体験です。ひと冬でこんなに…)
わたしも危なかった体験ありました。
車の性能が良かったから助かった場面がありました。もしあの時、以前に持っていた軽だったら多分国道で派手にスピンしてたと思うと…そこに大型車でも来てたらと思うと…。
運転って、死と隣り合わせだと思いながらでは毎日乗れない。
だから自分の恐怖をなだめすかして、徐々に麻痺させる。そして高速走行ができるようになる。でも死と隣り合わせという事実は変わらずにそこにある。
毎日、1分に1件以上のペースで交通事故は起こっているという。
平成27年は年間53万6,889件の事故が発生し、うち死亡事故は4028件。
その数字をリアルに想像できなくて、でもお会いしたことのある方が亡くなられて、交通事故で人は死ぬんだって事実を突きつけられたようで。
いろんな思いがからまり合い、ショックです。
辰巳さんとまたお会いしたかった。お話したかった。
あの取材の時はわたしの話を聞いてくださったけれど、今度は辰巳さんのお話をお聞きしたい、そう思っていた。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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