TRAVELLING WITHOUT MOVINGというラジオ番組を聴き始めてもうすぐ一年になろうとしている。
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世界約50カ国を旅してきた野村訓市が旅にまつわる話をする番組。
野村さん本人やリスナーの旅の記憶が語られて、見たこともないのに目の前に情景が浮かんでは消えていくような、そんな一時間を過ごせる。
そうした時間が積み上げられていくうちに、
ふつふつと「自分もこの足で旅したいな」という思いが湧き上がっていたようだ。
仕事をしていて、結婚していて、旅なんてもう縁遠いものだと思っていた。ましてや海外旅行なんて。
長期間休みを取るなんて新婚旅行を逃したら向こう数十年ないだろう、なんてぼんやり思っていた。
そんな思いは、
毎週毎週野村さんの低い声で旅の記憶を聞く時間を積み重ねていくうちにひっくり返っていた。
旅なんてできない/旅したいと いう思いがグラデーションになって、
気づけば「旅したい」の色が過半数を占拠していて、気持ちはひっくり返っていたのだった。
旅しよう。
どこか海外へ行こう。
そうして自分の興味が旅の方向へずいずいと引き込まれていった。
A1理論さんのブログを食い入るように読み込んだり(A1理論はミニマリスト←読んでいると旅したくなってくる、『traveling without moving』みたいなブログだと思います。)
角田光代の『世界中で迷子になって』に偶然出会って繰り返し読み込んだり。
そんな風にして準備を重ねて、今年ようやく海外へ行けました。
台湾に行ってきました。
ラジオで人の旅を聞くばかりだった自分が、旅の中にいる。
行って帰ってきて、感慨深かった。
週末台湾なんて言葉もよく聞くくらい近いし短い日程で行ける場所だけれど、
日本語ではない言葉が飛び交う街に立って息するっていうことが久しぶりで、
それを本当にできたことが嬉しかった。
ああ、日本のどことも違う街だ。
温度が、人の振る舞いが、聞こえる音が、見える景色が違う。
本当に旅ができた。
ラジオで聞くばかりだった自分が、旅の中にいる。
それが嬉しかった。
そんな旅の記憶を収めた写真。
これまでの海外旅行には必ず持って行っていた愛機、OLYMPUS OM-10を携えてシャッターを切って切って切りまくった。(自分比)
ああ、台湾だ!
十分。線路の上でランタンを飛ばす。
今回の旅で一番行きたかった街。
すれすれで電車が通るんだよ!興奮。
願いを書いたランタンを飛ばすのだ。
みんなの願いが飛んでいく。ロマンチック幻想的ワンダフル!
九份へ。
茶館が最高だった。
崖っぷちにたっていて、窓の外には水墨画みたいな世界が広がっている。
太極拳のジジイがむくり起きるその前に
punpeeの『夜を使い果たして』を聞きながら気持ちを盛り上げて5時起きで中正紀念堂へ。
太極拳をしたよ!
ところでこの写真、
『A子さんの恋人 3巻 』の「春の葬式」の場面みたいじゃない?
青田茶館。
美意識が行き届いた箱庭みたいな場所。
茶館でのお茶。優雅な作法、うつくしい茶器に魅了された。
こんにちは台湾。
さようなら台湾。
3日間の旅は一瞬だった。また行きたいよ。
くるっとターンして、次の旅へ出かけよう。
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