cozy-nest 小さく整う暮らしのオズさんこと尾崎夕吏子さんの新刊『3人子持ち働く母の 「追われない家事」』を読み進めております。
毎日皿数をたくさん出さなくてもいい。
毎日ご馳走じゃなくてもいい。
週末をご馳走デーにして、平日はシンプルに一皿料理や丼ものでもいい。
…なるほど、目からウロコです。
思い込みを外していくためのアイデアがたくさん紹介されていて、
読み進めるごとに気持ちが軽くなっていくような本だと感じました。
しなくていいことに気付けば、家事に追われなくて済む
大切なことを思い浮かべると同時に、
「~ねばならない」と思っていることを一度疑ってみます。
当たり前と思っていたことが、実家や地域の習慣でしかないことに気づくかもしれません。
それ以外の選択肢もあることを知り、伝統的な家事のメリットは積極的に取り入れつつも、実際の暮らしに取り入れるべきかどうかを再検討します。
お金さえ出したら、ほとんどのことがアウトソーシングできる時代、しなければならない家事はほんのわずか。
暮らし方は、家庭によって、文化によって、さまざま。
しなければならないことや、こうあるべきなんてことは、本当は何もないのです。
まずこの言葉にハッとしました。
思い込みの鎧を剥ぎ取ってもらったような気持ちです。
そうか、「当たり前」だと思っていたことも文化も変われば全然当たり前じゃないってことも多い。
同じ国でも、ほんの20年前でも今とは当たり前の習慣が違ったりするし。
家庭家庭に合わせた方法を選んでいけばいいんだ、と気づかされました。
できもしないハイレベルな生活を目指す必要はない
今までわたしは、できもしないのに自分のレベルよりずっと上の生活を目指していたのだと思います。
毎日違うレシピで、主菜に副菜2種類にだしからとった汁物にできれば炊き込み御飯も、
食後はできれば野菜とフルーツのスムージーを…ってそんなにできるかい!
いや、できる人はできるのだろうけど、今のわたしには難しいこと。
自分の持つ料理スキル×何も見ずにそらで作れるレパートリー数×持ち時間×他にやりたいことがどれだけあるか
この掛け合わせによって、目指せるレベルが変わってくるのだと思います。
以前はお惣菜は一切買いたくない・毎日全メニュー手作りにしたいと思っていたけれど、
食後にも進めたい作業があるときに一から料理をするのが苦しい時、お惣菜を買ってみたら大いに助けられました。
料理が面倒だからって安易に無計画外食をしてしまうよりはずっと経済的だとも気づきました。
今ではその日のスケジュールに合わせてお惣菜も取り入れるようになりました。
(無計画外食とは…なんとなくチェーンのカレー屋や定食屋に行くようなことを我が家ではこう呼んでいます。
積極的に食べたいお店ではなくても、お惣菜で中食する倍以上のお金がかかったりします。
それなら無計画外食を控えて、外食は週に1度などと頻度を決めて、
行ってみたかったお店に「ご褒美的」かつ「計画的」に行きたいと思っています。)
全て手作りでなくてもいい。お惣菜に頼ってもいい。
週末をご褒美に楽しみに、平日はシンプルなメニューでもいい。
自分のキャパを超えて他の大事なものがおろそかになるより、割り切った方がいいと気づきました。
(もちろん、栄養は切り捨ててはいけないけど。
オズさんも書いているけれど、「数日を通して栄養のバランスが取れたらいい」と思う。
割り切りの末に毎日食パン一枚生活、みたいな偏った状態は好ましくない。バランスをとることが欠かせない。)
オズさんの合理的思考にハッとさせられます。
例えばこれ。
洗濯物は基本、たたまない
一般的に服を吊るす収納は、たたむ収納より3倍のスペースが必要だと言われています。
それにもかかわらず、クリーニング店にワイシャツをだすろ「ハンガー仕上げ」より「たたみ仕上げ」のほうが価格が高く設定されています。
これは、吊るす収納にかかるスペースのコストより、たたむ労力のほうがコスト高なことを示しています。
たたむことが好きな場合はよいですが、そうでない私は、貴重な時間をかけたくないと思っています。
合理的だ…!
この合理的な考え方をどんどん暮らしに持ち込みたいと思いました。
ちなみに服の収納法は、各家庭の持ち服の数×洗濯頻度×収納スペースのバランスによって変わってきますね。
我が家の場合は、収納スペースと洗い替えの数から考えて全て吊るすのは難しそう。
半分たたむ、半分吊るすで行こう。
こんな風に、オズさんの時短技で学んだ考えをもとに自分の暮らしと照らし合わせて、合う方法を試していくといいと思います。
手間の貯金があるから優しい気遣いもできる
食事を用意するときに心がけていることは、「待たせない」。
待たせていると思うと、ついあせってしまい、ばたばたしてしまいます。
急いで作る料理は、急いだメニュー、急いだ味になってしまいます。
平日の夕方、ばたばたせずゆったりと過ごせるのは、週末の手間の貯金があるから。
(補足:オズさんは週末にまとめて料理の下準備をしています)
3人子どもがいれば「不意」の事態も3倍の確率で起こります。
そうした「不意」のときも、簡単に支度できるようにしておけば、例えば下の子に何かあってもお兄ちゃんたちにいつも通りご飯を食べさせられてとても気楽です。
当日の食事がほぼできていると、寒い日に温かい一品を急きょ加えたり、子どもが元気なく帰宅したら好きな一品を足したり、というゆとりも生まれます。
この「子どもが元気なく帰宅したら好きな一品を足したり」というところがいいなと。
こういう優しい気遣いもできる。そのために手間の貯金をするのだな。素敵だ。
家族との無言のコミュニケーションを食べ物のメニューを通してするってなんてハイコンテクストなんだろう。
いいな、そういうの。
他にも自分もやってみたいワザがたくさん。
暮らしの優先順位をつけるとか、
魚は一気に焼いて小分けにしておくとか、
洗う、切る、ゆでる 一作業ごとに集中するとか。
私もさっそくやってみよう!読んだことをすぐさま実践してみたくなって、うずうずしました。
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