ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」のオズさんのご著書
『3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法』を読みました。
3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法
- 作者: 尾崎友吏子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/04/14
- メディア: 単行本
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2014年の10月に「持たない暮らし」に憧れ始めたわたしは、ミニマルな暮らしをしている方のブログを読み漁っていました。その頃に出会ったオズさんのブログ。
その頃はまだ持たない暮らしに興味のなかった夫への布教活動として、
好きなブロガーさんの名前を歌にして音頭のように唱えていました。
「crispy-lifeさん ♪ エリサさん ♪ cozy*nestさん ♪ ゆるっとminimalistさん ♪ 」という具合に。
その効果あってか、夫は夫で男性ミニマリストのブログに興味を持つようになりました。
小さい家に引っ越ししたいという共通目標があったから、夫婦共々モノは減らしたかったんですよね。
そのcozy*nestのオズさんが書籍を出版されることが嬉しくて嬉しくて。
夢中で読みました。
本を読んで得た気づき
モノを減らしたことでどれだけ暮らしが楽になったかを知る
まずこの本を読んで「おお、面白い!」と膝を打ったのがこの部分。
我が家は、前述のように、小さい住まいへの引越しで、月々の返済額などの住居費を年100万円以上減らしましたが、
同時に、大型家具・寝具などを手放し、合計9.27㎡の居住スペースを節約しました。
これは、新築マンションの床面積換算で合計603万円分にあたります。
大型家具を手放したことで得られるスペースを、
新築マンションの床面積換算で割り出しているところが画期的です。
これ、大型のモノを減らす時に思い出すといいなと。
例えば、わたしは昨年の引越しでベッドを手放したので、この本の計算式に当てはめるなら、
4.55㎡×1台×新築マンション価格65万円=295.75万円 (日本の新築マンションの1㎡あたりの平均単価は65.4万円)
約296万円の得をしたことになります。
わたしは田舎住まいなので、1㎡あたりの金額はもう少し低くなると思いますが、
今後もし都会に暮らすとすれば、身軽なほどに選べる物件の選択肢が広がります。
今の物量なら1DKでも暮らせるものなぁ。
モノを減らして得られるもの、それは「経済的ゆとりと選択肢の自由度が上がること」だなと改めて思いました。
理想の世界と理想の暮らし方を思い描く
大切なのは、「理想の暮らし」は、はじめに思い描いた「理想の世界」を叶えるための生活でなければなりません。
P28
そして、決めたのです。
「理想の世界」につながらない暮らしは、もうやめよう、と。
多くを消費せず、多くを廃棄せず、できる範囲で自然と調和し、美しい世界を子供たちに残せる生活をしようと。
P29
理想の世界につながらない暮らしはもうやめようという言葉に、なるほどと思いました。
何をするにも、理想の状態をイメージできていないとどこへ向かって進めばいいのかわからなくなります。
自分にとって「理想の正解」とは、「理想の暮らし」とは?と改めて考えてみよう、と思いました。
イメージするのが難しい?理想の世界
世界、というとイメージがわかないので、ひ孫の代くらいで自分が来世また地球に人間として生まれるという想定で考えてみました。
理想の世界は、この平和が続いてこの自然が残っていく世界。
子供世代もその孫もひ孫も、この自然と共存して暮らしていける世界。
地下のシェルターに住んでいたりしないで、地上で暮らせて、空は青くて山があって川には水が流れている世界であってほしい。
来世も川べりや原っぱでピクニックしたい。
そのためには、今の世界での暮らしを見直さなければ。
不必要な分までモノをつくり出したり、ゴミを出したりするようではいけない。
必要なものを必要なだけ持つ暮らしにしたい。
それを現実の暮らしに落とし込むと、百貨店で服を買う時にもエコバッグを持っていくとか、エアコンに頼る前に扇風機と庭先に水撒きから温度を下げることを実践してみようと思う。
でもめちゃくちゃ暑い日にはエアコンなしでは厳しいな、掃除機の便利さは手放せないな、パソコンは持っていたいな。
だからこそ「できる範囲」という言葉に立ち返る。できる範囲でないと続けられない。
成果を出すには、その場かぎりじゃなくて続けることが大事だからこそ「できる範囲で自然と調和して」生きていきたい。
理想の暮らしを映像でイメージしてみた
朝起きて散歩する。
朝、外ヨガをする、そんな暮らしがしたいな。
賀茂川か植物園がいいなあ。
(京都の鴨川は、高野川との合流地点を境に名前が変わります。合流地点以北は「賀茂川」で、以南は「鴨川」)
昼ごはんはピクニック。水筒に紅茶を入れて、原っぱや川べりでパンを食べたい。
自分の人生にとって重要なのは「暮らしの中にピクニックがあること」なのでは?と気づいた。
そういえば、幼少の頃から「幸せ」という言葉から連想するイメージは、
小学校1年生の遠足で植物園の芝生で輪になってお弁当を食べた記憶だった。
帰省したら植物園と賀茂川に行くことは欠かしていないことに気づいた。
人生の中でのピクニック比率を上げていきたい。
うん、もっとピクニックしよう。
そのために何ができるか考えてみよう。
この「理想の暮らし」についてはもっと掘り下げてみたい。
雑巾掛けがしたくなる
最近、やっと、少しだけ「掃除っていいかも」と思えるようになりました。
特に、雑巾がけする動作は、精神になにか良いものをもたらすと実感しています。
禅寺の修行などで、掃除を大切にする意味がわかります。
P164
そうですよね。拭き掃除した後ってとても清々しいですよね。
読んでいて、雑巾掛けがしたくなってきました。
こういう、読んでいて何かをやりたいという気持ちがじわじわ湧く言葉っていいなぁ。
拭き掃除をすると部屋がワントーン明るくなる感じというか、輝いて見えるというか、家がさっきよりも心地よい空間に変わっていることに気づきます。
拭いている最中も目の前の拭き掃除に夢中になって、動く瞑想みたいなもののようだなとも思います。
子供のように共感すること
「すごいね」「きれいだね」「おいしいね」「気持ち良いね」。
今あるものに喜びを見出し、日々の小さなことに感動する。
子どもと一緒に、子どものように共感する。
モノを減らして、ようやく自分を取り戻すことができました。
将来の心配を先取りしすぎず、お金やモノに振り回されず、今日この日を精一杯味わう。
P196
子どものように共感すること、この言葉を心の中で反芻しています。
子供の頃、ただ外で駆け回っているだけで楽しかった。
あの頃、目の前の遊びに集中していた。他のことは何も考えずに熱中していた。
「目の前の事柄だけに集中する」というのが幸せを見つけるきっかけの一つなのかもしれない。
窓を開けて風を感じて、季節の変わり目の匂いがするなと気づくこと。
松の葉が風に揺れるのを見て、葉がゆれる音をただ聞くこと。写真も撮らず写生もせずただ目の前の事象を感じること。
そういう瞬間、心は満たされていることに気づく。
ただ生きて、季節を感じることが幸せということなのかも。
だからこそピクニックが大事なのかも。
そういえば、会社でめちゃくちゃ忙しい時間帯というのがちょくちょくあって、
数十分かと思ったら二時間半くらい経過している時がある。
目の前の作業に集中して夢中で取り組む。
あの時間を終えると、運動した後みたいにスッキリするというか、心地よい疲労感がやってくる。
あれも、「目の前の事柄だけ集中する」という心地よさなのかもしれない。
何か他のことを考えながら焦って家事をするのでなく、ただただ目の前の家事の動作に集中する。
小難しいことは考えずに、ただ動く瞑想をするみたいに黙々と動作を行う。
幸せというのはそういう方法で見つけられるものなのかも。
わたしのテーマは「おもろい人生を送りたい」
そのためにいろんな気づきを与えてくれたこの本に感謝します。
そして…わたしがネガコメで悩んでいる時にオズさんにある言葉をいただき、励まされました。心がふっと軽くなるような言葉で、いろんな感情の落とし所を見つけられたようで、救われました。
自由にのびのび行こう、と思えました。
オズさんはしなやかでかっこいい女性です。オズさんの暮らしや思考を覗けるとても素敵な本です。
3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法
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