一番のお気に入りだった皿を1in1outした話

ある日、夫がレンジで食べ物を温めている最中に、皿が割れた。

「何も触ってないけど突然割れた!」と言っていた。

そういえばこの皿はうっすらとヒビのようなものが入っていたので、レンジで温められていよいよ耐えきれなくなり割れたのだろう。


 

思い入れのある皿

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この皿には思い入れがあった。

就職してすぐに一人暮らしをして、新しい土地で友人もおらず寂しく暮らしていた時に、大学の友人が「だいぶ早いけど誕生日祝い」と言って突然贈ってくれたのだ。

ほどよい立ち上がり、ほどよい深さでどんな食事にも重宝した。スプーンを当てた時にほどよい傾斜があり、掬いやすくて実用的だった。

縁のちょうちょの絵が好きだった。食べ終わると現れる花の模様が好きだった。mina perhonenが好きだった。

今年で使い始めて8年目だった。

案外贈った本人は忘れているものかも

先日その友人が家に遊びに来た時に「これいまも使ってるよ。めっちゃ気に入ってる」と言ったら

「あれ、そうだっけ?私が送ったんだっけ?これいいよね」と言われた。

(その友人も使っているし、共通の友人にも送ったらしく、友人内でこの皿を使っている人が何人かいる)
 

そうか、贈った本人は案外忘れてるものなんだなーと思った。

そういえばそうだよな。贈った側は、どのプレゼントにするか悩んで買った瞬間までしか意識してないけれど、贈られた側はその後何年も使うのだから意識する期間が違う。私も誰に何を贈ったかって割とおぼろげだものな。

この皿の、プレゼントとして気持ちのやりとりをする上での役割はもう十分に完遂しているなと感じた。

そして先日、ものとしての役割も終えた。

同じものをもう一度買うことにした

割れた皿を金継ぎするという選択肢もあった。けれど、このサイズのものを金継ぎするのって結構な値段になりますよね?2000円ではきかなさそうだ。同じ値段で新しいものが1枚、あるいは2枚買えるのではないかと思う。

この皿自体に思い入れがあるといえばある。けれど、同じものを買い替えて使い続けても、この皿を贈ってくれた友人のことはいつも思い出すと思う。必ずしも、全く同じものを修理して使い続けることが大事なわけではないんじゃないかな、と思った。

同じものを買い換えよう。

(もし、そのことをその友人に伝えても「そっか!いいと思う!このお皿使いやすいもんね」と言うと思う。)


というわけで、同じ皿を買い替えました。

皿やコップが割れ続ける我が家で、この一年で初めて買い足した食器類でした。

お気に入りのうつわたち
おわり。 

↓2016年に撮影したもの。ここにあった食器から10枚減っている…。

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