思い出の品を手放すのって難しいですよね。
長く使った物には思い出がべったりと張り付きます。
自分が持ってない物にすらついて回ります。
もう合わなくなった友人がかつて持っていたものが、誰かの画像欄に現れて、無意識にその友人を思い出したり。
部屋を引っ越しする時には、がらんどうの部屋を見ても思い出が張り付いているのが見えます。
引っ越してきた初日の部屋、物があった時の部屋、そこで過ごした季節ごとの部屋の景色が走馬灯のように浮かびます。
「いい住まい」さんで毎月お悩み相談の連載をさせていただいていますが、今回は、引越しをするので思い入れのあるタンスを手放さなければならないけれど、折り合いのつけ方がわからないというお悩みにお答えしました。
https://www.esumai.jp/article/5114.html
タンスの持ち主は、ご相談を送ってきてくださった方のお母様。
これまで給与の中からコツコツ購入してこられたものなので、折り合いのつけ方がわからないとのことでした。
タンスにせよ、どんな家具や調理道具も、生活しやすくするための道具です。
道具が道具としての役割を失った時、そこに残るのは思い出のみです。
引っ越しとともに、タンスは役目を終えるのだと思います。
タンスがタンスの機能を保っていたとしても、新しい家に収まらないサイズなのであれば、それは「思い出の品」です。
新しい家でも工夫して使えるのであればそうして活用するのはいいと思います。
けれど、すでにクローゼットがありタンスは余分であるだとか、
タンスを置くと導線を遮ったり、生活において我慢を強いられるのであれば本末転倒です。
思い出の品を思い出の品として残すということも、ある程度の大きさまでのものでないと難しいです。
私は押入れの一角に、A4サイズのものが入るくらいのサイズ感の箱を1つ用意して「思い出ボックス」として、思い出の品を入れています。

友人に手作りしてもらったけれどもう破れて使えなくなってしまったフィルムカメラのケースなど、道具としての役目は終えたけれど思い出が詰まったものを大事に残してあります。
これも、サイズが両手に収まる程度だから可能なことだなと思います。
これが自分の身長を超えるサイズ感のものだったら、役目を終えた後に思い出だけを理由に残すのは難しいだろうなと。
ある程度の大きさのものは思い出の品として残すのは諦める。
どうしても残したければ、他のものを置くのを諦める。
これは、だだっ広い家で暮らしているのでない限り、心に留めておくべきことなのだろうと、私は考えています。
防災についても触れながら、思い出の品を手放す折り合いの付け方についてご返答しました。
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おわり。
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