こんにちは、おふみです。

2015年1月にこのブログを開設し、発信を始めて9年目に突入しました。

開設後、本当にたくさんの方にこのブログをご覧いただき、
おかげで書籍を発売することができました。
またブログ以外でもInstagram、YouTube、公式LINE、その他SNSなどを通して様々な方と出会うことができました。

いつもわたしからの発信を受け取ってくださり、ありがとうございます!

そこで今日は、改めて自己紹介などしたいと思いましてこの記事を書いております。
絵を描き始めたきっかけなどについてお話ししたいと思っています。


両親に魅せられて見つけた、私の仕事観

突然ですが、あなたにとって「仕事」とはどんなものですか?

私にとって、仕事とは一生をかけて取り組みたいテーマを見つけて楽しんでやるもの、というイメージが幼少期からありました。



両親共に絵を描く仕事をしており、家の中に「仕事部屋」がありました。

絵の資料や絵の具の箱がたくさん並ぶ部屋で、ガラス板の上で絵の具を捏ねて、生まれた色でするすると絵を描く親の背中を見て、いつもわくわくしていました。

「仕事って楽しいもの!」「絵を描くって楽しそう!」と感じていたのを覚えています。

だから私にとって、仕事とは一生をかけて取り組みたいテーマを見つけて楽しんでやるものと考えるようになりました。

そして物心ついた頃から隣で下手なりに絵を描いていました。
保育園の頃は帰宅すると自主的にクラスの集合写真を模写してましたね。
とにかく何かを描いていたかったようです。

両親と植物園に行って写生したりもしてました。
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保育園の頃は親と同じ仕事がしたいなと言っていました。
しかし親の従事していた業界は斜陽気味だったため、他の業界で仕事を見つけた方がいいよということで、学生時代はやりたいことを探す日々でした。

高校卒業までは趣味で絵を描いていましたが大学に入ったら課題に追われる日々で絵を描くことを忘れていました。
そして会社員になってしばらくまでの10数年、絵を描くことからは離れていました。


大学時代から社会人にかけての約10年、
建築かな?インテリアかな?家具かな?とあれこれ試し(設計事務所のオープンデスクや就職などを通して)、
そして何年もかけてようやく気づいたのは、私には三次元空間は扱うものとして大きいなぁということでした。
妄想を膨らませるのは好きだけど、出力は二次元がいいなと思いました。

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また、ミニマリスト思考になるにつれ、「ものをどんどん作ってとにかくたくさん売る」という考えについていけなくなっていきました。

(必要な人に必要な分だけものが買われるというのはもちろん良いのですが、より大きくて付属品が多くて高いものを売った方がいいという考えは「?」で。その人の暮らしに合ったものはそれぞれ違うだろうという思いがあって…これって持続可能じゃなくない?みたいな思いもあり……などと考えながらもたくさん売れるとノルマ達成には近づくしで……ごちゃごちゃ考えながら大きな金額の見積書を書いたりしていて、思考と実際の行動のちぐはぐっぷりに悩んでいた。)

会社員である限り毎月のノルマがありますから、月末毎に「働くとは?」と考えていました。


1日8時間以上仕事をしますが、何をする時間が長いのがいいかな、と考えた時に、その時出した答えは、
「自分の場合は、絵を描いて絵が上手くなっていく人生、文章が上手くなっていく人生がいいな」と思いました。
コツコツ好きなことで技を磨いて、小さく暮らしていきたい。


そして副業として始めた執筆・イラスト業は本業の収入を超え、
会社員と副業の両輪で休日がほぼない数年間に体力的限界を感じたのもあり、自分の時間が欲しいと思い独立。

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エッセイとイラストで書籍を出させてもらったり、webの連載を持たせてもらううちに、挿絵の仕事ももらえるようになりました。
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片付け・暮らし系エッセイが多い関係でそういった絵をたくさん描かせてもらい貴重な経験を積ませてもらいました。

「現実的な絵」からもっと遠くまで出かけたいと思った

インテリアも片付けも好きで興味のあることなのでそういった絵を描くのは楽しいです。
でも、もっと想像を遠くまで広げたいと思うようになりました。

物語を絵にしたいと思ったのです。

小説を読んで装画(カバーイラストですね)を描くとか、
音楽を聴いて絵を描くとか、
ショートストーリーをつくりその一場面を絵で描くとか、

現実的な範囲を超えたところまで出かけてみたいと思いました。


そういった仕事を得ることができたらと思い、昨年は片っ端からイラストコンペに出品する一年にすると決めてやってみました。

そして7月にペーターズギャラリーコンペで大賞をいただくことができました。




ちなみにこの絵は、『レス』(アンドリュー・ショーン・グリア著)という、大事に何度も読み返している大好きな小説の挿画をイメージして描きました。

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物語を描いたこの作品が受賞作品に選ばれてとても幸せです。

イラスト展示の楽しみ方

コンペの受賞者展が来月2月3日〜2月21日にかけて開催されます。
ここでは受賞作2点に加えて、新作を8点ほどを含めた計10点程を展示する予定です。

この展示がきっかけで、前述のような仕事につながったら良いなと思っています。

新作は原画を飾る予定です。
私もギャラリーに立つ予定なので、お会いできたら嬉しいです。


▼展示の詳細はこちら
ペーターズギャラリーコンペティション2023受賞者展のお知らせ



ここで個人的なイラスト展示の楽しみ方の話を少し。
表参道や原宿、吉祥寺などのギャラリーにイラストレーターの展示を見に行くことが多いのですが、私はこんな風に楽しんでいるよという話です。

基本的にイラストの展示は、入場料無料の場合が多いです。
今回のペーターズギャラリー受賞者展も入場無料です。
(私個人としては)手土産やお花なども不要です。お気軽にお越しください。

SNSでアップされた絵は気軽に見返せてとてもありがたいものですが、
展示ならではの楽しみ方として原画が見られることがあります。
原画は絵の具の筆致などが間近で見られます。

(原画ではなくプリントの展示の場合もありますが、それはそれで物理的にそこに存在するとパワーが感じられますよね。霊圧があるというか……やっぱり見るという体験は楽しい。ネトフリで映画を見るのと、映画館で見るのくらい没入感に違いがあるというか。)


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絵を見る時、「リビングに飾りたい一枚」を見つけるつもりで見るのも楽しくておすすめです。
原画を買えたら買ってもいいし(プライスリストが置いてあると思います。見てみると案外手の届く価格で買えるものがあったりします。)
原画は買えなかったとしても額装されたプリントを買ってもいいし、ポスターやポストカードで買って帰ることもできます。

自宅に置きたいわけじゃないけど圧倒的パワーを感じて引き込まれる絵というのもあると思います。
それは今この場で目に焼き付けて記憶に残そうとじっと見つめてくるのもまた良い時間。

作家さん本人が在廊している場合も多いです。
私はめちゃくちゃ緊張してしまうのですが……長年のファンだった方に声をかけて「いつも見てます!あなたの作品がとても好きです!」と直接伝えられるのは展示ならでは。


そして、肌感覚では昨今は写真撮影OK、SNSにアップOKとしている展示が多いと思います。
大抵入り口に「写真撮影・SNSへの投稿 OK」あるいは「NG」と注意書きがあると思うので、確認してみてください。

私は撮影・SNS投稿OKのイラスト展示を見に行った場合、一番好きだと思った作品を撮影してInstagramのストーリーに作者さんとギャラリーのメンションをつけてアップすることが多いです。

作者さんが見てくれて♡を押してくれたり、反応を下さることが結構あってとても嬉しいです。


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(これは昨年夏のグループ展の時の様子を撮影したインスタストーリー)

そして展示する作家側として私個人で言えば、これをしてくれると飛び上がるくらい嬉しくてストーリーでシェアしてます。

という感じでいつもイラストの展示を楽しんでいます。

ぜひ2月からの展示も楽しんでいただけたら嬉しいです。



おわり。


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